アレルギー性鼻炎・花粉症

アレルギー性鼻炎や花粉症は、現代の日本において非常に多くの方が悩まれている疾患です。東京都杉並区の「いおぎ耳鼻咽喉科」では、西武新宿線「井荻駅」から徒歩4分の立地で、耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医による診療しております。鼻水やくしゃみ、鼻づまりといった症状は、単なる不快感だけでなく、睡眠不足や集中力の低下を招き、日常生活の質を大きく下げてしまう要因となります。当院では、0歳のお子様からご高齢の方まで、一人ひとりの症状やライフスタイルに寄り添い、丁寧な診断と症状とお暮らしに合わせた治療のご提案を心がけています。アレルギー体質そのものを根本から改善する可能性のある舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)にも対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
3行でわかるアレルギー性鼻炎
花粉やダニに、体の免疫が過剰に反応して起こります。かぜと違い、くり返します。
花粉は春だけではありません。イネ科は初夏から秋、ブタクサは8月から10月です。
スギ花粉症とダニには、体質に働きかける舌下免疫療法という選択肢があります。
こんな症状はありませんか
アレルギー性鼻炎の症状は、風邪の初期症状と似ていることがありますが、特定のアレルゲン(アレルギーの原因物質)を吸い込むことで、繰り返し、あるいは持続的に現れるのが特徴です。当院では、患者さんの言葉を大切にし、どのような場面で症状が強まるかを詳しく伺いながら診察を進めてまいります。
鼻の三大症状
アレルギー性鼻炎の代表的な症状は、以下の3つです。
- くしゃみ・・発作的に連続して出ることが多く、自分では止められないのが特徴です。
- 水様性鼻漏(すいようせいびろう)・・水のようにサラサラとした透明な鼻水が止まらなくなります。
- 鼻づまり・・鼻の粘膜が腫れることで空気の通り道が狭くなり、息苦しさを感じます。
鼻以外の症状
アレルギー反応は鼻だけでなく、全身や他の器官にも現れることがあります。
- 目のかゆみ・・充血や涙、まぶたの腫れを伴うことがあります。
- のどの違和感・・のどのかゆみや、イガイガとした不快感を感じることがあります。
- 皮膚のかゆみ・・特に花粉症の時期に、顔などの露出している部分にかゆみが出ることがあります。
- 全身倦怠感・・体が重だるく、熱っぽさを感じることがあります。
鼻の症状の詳細については「鼻の症状(鼻水、くしゃみ、鼻づまり・鼻炎など)」のページを参照してください。
なぜ起こるのですか
アレルギー性鼻炎は、体内に侵入したアレルゲンに対して、体の免疫システムが過剰に反応してしまうことで起こります。この過剰な反応が鼻の粘膜に炎症を引き起こします。原因となる物質は、大きく分けて2つのパターンがあります。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
特定の季節に飛散する植物の花粉が原因となります。日本では以下の花粉が主な原因として知られています。
- スギ花粉・・春先(2月-4月頃)に飛散のピークを迎えます。
- ヒノキ花粉・・スギに続いて春(4月-5月頃)に多く飛散します。
- イネ科花粉・・初夏から秋にかけて、河川敷や公園などで飛散します。
- ブタクサ・ヨモギ花粉・・秋(8月-10月頃)に飛散し、喘息の症状を引き起こすこともあります。
通年性アレルギー性鼻炎
季節に関係なく、一年を通して症状が現れるタイプです。主に室内の環境が原因となることが多いです。
- ダニ・ハウスダスト・・室内のチリやダニの死骸、糞などが主な原因です。
- ペットの毛・・イヌやネコなどの動物の毛やフケがアレルゲンとなります。
- カビ・・湿気の多い場所で発生した真菌(カビ)の胞子を吸い込むことで発症します。
どんな種類がありますか
アレルギー性鼻炎は、その原因や症状の重さ、持続期間によっていくつかに分類されます。正確な分類を行うことは、適切な治療方針を決定する上で非常に重要です。
原因による分類
先述の通り、花粉を原因とする季節性アレルギー性鼻炎と、ダニやハウスダストを原因とする通年性アレルギー性鼻炎に分かれます。両方を合併している患者さんも少なくありません。
重症度による分類
鼻症状の重さに基づいて、以下の3段階に分けられます。
- 軽症・・くしゃみや鼻水の回数が少なく、日常生活にほとんど支障がない状態です。
- 中等症・・症状が頻繁に現れ、仕事や勉強に多少の支障が出ている状態です。
- 重症・・症状が非常に強く、睡眠が妨げられたり、一日中鼻をかんでいたりするような、日常生活に大きな支障がある状態です。
病型による分類
特にどの症状が強く出ているかによって分けられます。
- くしゃみ・鼻漏型・・くしゃみと鼻水が主症状のタイプです。
- 鼻閉型(びへいがた)・・鼻づまりが主症状で、呼吸がしにくいタイプです。
- 充全型(じゅうぜんがた)・・くしゃみ・鼻水と鼻づまりが、同じくらい強く出るタイプです。
花粉は春だけではありません。イネ科は初夏から秋、ブタクサは8月から10月です。
当院のアレルギー検査・子どもの鼻症状の診療
当院では、アレルギーを調べる採血に対応しています。必要な検査は診察でご説明します。0歳からの小児耳鼻咽喉科も行っており、長引く鼻水・鼻づまりをご相談いただけます。副鼻腔炎なども考えて診察し、必要に応じて内視鏡や培養検査を選びます。
ドロップスクリーンは2026年12月に導入予定です
少量の血液でアレルギーを調べる検査です。お子さんの採血時の負担に配慮して導入を予定しています。2026年10月14日現在、当院ではまだ実施していません。
開始日・対象年齢・予約方法・費用・結果のご説明時期は、決まり次第お知らせします。小児ページの導入予定案内をご覧ください。副鼻腔炎の培養検査や一般の血液検査とは別の検査です。
治療はどう進みますか
いおぎ耳鼻咽喉科では、患者さん一人ひとりのライフスタイルや「どの症状が一番つらいか」という点に焦点を当て、治療プランを組み立てます。薬を飲むだけでなく、環境を整えることや根本治療を組み合わせることが大切です。
薬物療法
現在出ている症状を抑えるための、最も一般的な治療法です。当院では副作用にも配慮した処方を行います。
- 抗ヒスタミン薬・・くしゃみ、鼻水、かゆみを抑えます。眠気が出にくいタイプなど、多くの種類から選択します。
- 鼻噴霧用ステロイド薬・・鼻の粘膜の炎症を直接抑えます。鼻づまりに効果が高く、全身への副作用は極めて少ないのが特徴です。
- ロイコトリエン受容体拮抗薬・・鼻づまりの症状が強い方に効果が期待できます。
アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
アレルギーの原因物質を少量ずつ体に取り入れ、体を慣らしていくことで根本的な体質改善を目指す治療法です。当院ではスギ花粉症とダニ・アレルギーに対して実施しています。
- 治療方法・・1日1回、お薬を舌の下に置いて服用します。
- 対象・・5歳以上のお子様から成人まで受けることが可能です。
- 期間・・3年から5年程度の継続が推奨されます。
- メリット・・症状が完全になくなる、あるいは大幅に軽減され、お薬の量を減らせる可能性があります。
詳しくは外来でご相談ください。
鼻洗浄(鼻うがい)
鼻の中に付着した花粉やハウスダストを物理的に洗い流す方法です。粘膜の腫れを鎮める効果も期待できます。当院では正しい鼻うがいの方法も丁寧にご説明しております。
鼻うがいの詳細については「鼻うがいについて」のページを参照してください。
生活環境の改善(セルフケア)
医療的な治療と並行して、原因物質を遠ざけることが不可欠です。以下の工夫が有効です。
- こまめな掃除と空気清浄機の活用
- 花粉飛散時期の外出時のマスク・メガネの着用
- 帰宅時に衣服を払ってから入室する習慣
- 布団を外に干すのを控え、乾燥機を利用する
費用のめやす
アレルギー性鼻炎・花粉症の診療は、原則として健康保険が適用されます。以下は目安となる費用(3割負担の場合)です。
| 項目 | 費用の目安(3割負担) | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料・再診料 | 約400円-1,100円 | 処置内容等により前後します |
| アレルギー検査(血液検査) | 約3,000円-5,000円 | 調べる項目数により異なります |
| 舌下免疫療法(導入時) | 約1,000円-2,000円 | 別途お薬代がかかります |
※お薬代は調剤薬局にて別途必要となります。ジェネリック医薬品の有無等によっても変動いたします。
よくある質問
Q1. 市販の鼻炎薬を使い続けても大丈夫ですか?
A1. 市販薬にも優れたものはありますが、一部の点鼻薬(血管収縮剤入り)を長期間使い続けると、逆に粘膜が厚くなって鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を引き起こす恐れがあります。症状が続く場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
Q2. 子供が何歳から花粉症になりますか?
A2. 最近では低年齢化が進んでおり、2歳や3歳で発症するお子様もいらっしゃいます。お子様の場合は、鼻をいじる、目をこする、口呼吸をしているといった仕草がサインとなることもあります。
判断が難しければ耳鼻咽喉科専門医のいるクリニックを受診してください。
Q3. 舌下免疫療法は花粉が飛んでいる時期から始められますか?
A3. スギ花粉症の舌下免疫療法は、花粉が飛散している時期(1月-5月頃)には開始することができません。飛散が終わった6月頃から12月頃の間に治療を開始する必要があります。ダニアレルギーについては、一年中いつでも開始可能です。
Q4. 妊娠中や授乳中でも治療は受けられますか?
A4. 妊婦さんや授乳中の方でも、比較的安全に使用できるお薬がございます。点鼻薬などの局所療法を中心に、患者さんの状況に合わせて慎重に薬剤を選択いたします。まずはご相談ください。
院長より
いおぎ耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医として、エビデンス(科学的根拠)に基づいた正確な診断と、患者さんの心に寄り添った温かい医療を提供することを信念としています。私自身、臨床現場で日々多くの患者さんと接する中で、鼻の症状がどれほど集中力を削ぎ、仕事や勉強の妨げになっているかを痛感しております。アレルギー疾患は「一生付き合っていくもの」と諦めてしまう方も多いですが、現在は治療の選択肢が非常に増えています。予後(よご-病気の経過の見通し)を良くし、快適な毎日を取り戻すために、当院ができる限りのサポートをいたします。杉並区の井荻駅周辺にお住まいの皆様はもちろん、遠方からも安心してお越しいただけるよう、バリアフリー設計や予約システムの導入、感染対策も行っております。鼻水やくしゃみで少しでも不便を感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様の健康を、スタッフ一同で支えてまいります。
いおぎ耳鼻咽喉科 院長 三宅 恵太郎
執筆・医学監修:いおぎ耳鼻咽喉科 院長 三宅 恵太郎
日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会認定 耳鼻咽喉科専門医/日本めまい平衡医学会認定 めまい相談医/日本嚥下学会認定 嚥下相談医
最終医学確認:2026年9月28日
診療体制の情報更新:2026年10月14日
経歴・資格の詳細は「医師紹介」のページをご覧ください。
