外耳道真菌症
病気について
外耳道真菌症とは、外耳道(耳の入り口から鼓膜までの通り道)に真菌(カビ)が感染して起こる病気です。耳の中に水が入った後や湿気が多い時期、プールやお風呂などで耳の中が湿った状態が続くことで真菌が繁殖しやすくなります。また、過度な耳掃除によって外耳道の皮膚が傷つき、その傷口から感染することもあります。
原因と病態
原因となる真菌は主にアスペルギルス属やカンジダ属の真菌で、湿った環境で増殖します。湿気の多い環境や耳掃除のしすぎで皮膚のバリア機能が低下すると感染が起こりやすくなります。また、ステロイド外用剤を長期に使用している場合や糖尿病など免疫が低下している状態でも発症しやすくなります。
症状
主な症状としては、耳のかゆみ、耳漏(耳だれ)、外耳道内の異物感や詰まった感じがあります。症状が進行すると耳がふさがった感じや軽度の痛みを伴うこともあり、難聴感を訴える患者さんもいます。外耳道を診察すると、特徴的な白色や黒色のカビの塊や湿った耳垢が観察されます。
治療
治療の基本は、外耳道を清潔に保つことです。まずは耳鼻科にて丁寧な外耳道の清掃を行います。その後、抗真菌薬の軟膏やクリーム、または外来で耳洗処置を継続して行う必要があります。湿度を避けることが重要で、入浴後や水泳後は耳をよく乾燥させることが予防にもつながります。難治性の場合や再発を繰り返す場合は、免疫機能の評価や血糖値の管理など、全身の評価を行うこともあります。
特記事項
病名は現時点での診断です。経過観察中に細菌感染との合併や他の病気との鑑別が必要となることがあり、その場合、診断や治療方針が変わることがあります。
