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扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

病気について

 急性扁桃炎が悪化し、口蓋扁桃周囲にまで炎症が広がった状態です。炎症だけの場合が扁桃周囲炎、さらにひどくなり膿瘍形成したものを扁桃周囲膿瘍と言います。喉頭まで炎症が波及し、喉頭浮腫から窒息するリスクもあります。

治療

◆切開排膿:口から膿瘍部分を切開し、膿を出します。膿瘍を作る菌は空気に弱いので、切開で空気を入れることが重要です。

◆抗生剤投与:感染のコントロールのために抗生剤を投与します。

◆ステロイドホルモン:喉頭浮腫を併発した場合や炎症が強い場合はステロイドホルモンを投与します。

◆摂食困難な場合、補液(点滴)による水分補給を行います。中心静脈栄養や経管栄養が必要となることもあります。

※基礎疾患の治療:糖尿病などの基礎疾患がある場合、その治療が必要です。

※気管切開:喉頭浮腫が著明な場合、気管切開を行います。受診時に呼吸苦がなくても、急速に悪化し呼吸苦が増悪、気管切開が必要となることがあります。気管切開が間に合わず、生命にかかわることもあります。

治療経過

 排膿処置を行えば、多くの場合数日から1週間程度の治療で改善します。しかし、治療しているにもかかわらず症状が改善せず、深頸部膿瘍や縦隔炎をおこし、生命にかかわる方もいます。再発予防のためには、口蓋扁桃摘出術が必要です。

 また治療中に肺炎、胸水、気胸、胃十二指腸潰瘍、肝腎機能障害、敗血症、心筋梗塞、心不全、肺塞栓、脳梗塞、脳出血など生命にかかわる重篤な全身合併症を併発することもあります。

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