真珠腫性中耳炎
真珠腫性中耳炎とは、中耳(鼓膜の奥)に皮膚由来の細胞が異常に増殖し、真珠のような塊(真珠腫)を形成し、周囲の骨を破壊しながら進行する慢性疾患です。通常の中耳炎とは異なり、放置すると骨破壊が進み、内耳や顔面神経、さらには脳への合併症に進展する可能性があります。
いおぎ耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医である院長が、丁寧な診察と適切な検査を行い、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療をご提案いたします。0歳のお子様からご高齢の方まで、安心してご相談ください。井荻駅から徒歩5分とアクセスも良く、バリアフリーにも対応しておりますので、お気軽にご来院ください。
真珠腫性中耳炎の症状について
真珠腫性中耳炎の初期症状は、慢性的な耳漏(みみだれ)です。この耳漏は、特有の悪臭を伴うことが多いです。また、以下のような症状が現れることもあります。
- 難聴
- 耳鳴り
- 耳の痛み
- めまい
真珠腫が大きくなると、顔面神経麻痺(顔の動きが悪くなる)、三半規管の破壊による平衡障害、髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。早期発見・早期治療が非常に重要です。
真珠腫性中耳炎の原因について
真珠腫性中耳炎の主な原因は、鼓膜にできた穴(鼓膜穿孔)や、耳管の機能不全です。これらの原因により、本来は外耳道にあるはずの皮膚が中耳腔に入り込み、そこで増殖することで真珠腫が形成されます。
具体的な原因としては、以下のものが挙げられます。
- 慢性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- 過去の耳の手術
特に、幼少期に中耳炎を繰り返した方は、真珠腫性中耳炎を発症しやすい傾向があります。
真珠腫性中耳炎の種類について
真珠腫性中耳炎は、その発生原因や進行度合いによって、いくつかの種類に分類されます。
先天性真珠腫
生まれつき真珠腫が存在するタイプです。非常にまれなケースで、乳幼児期に発見されることが多いです。
後天性真珠腫
後天的な原因で発生するタイプで、最も一般的です。鼓膜の穿孔や耳管機能不全などが原因となります。
真珠腫の進行度による分類
真珠腫の大きさや周囲組織への影響度合いによって、軽度、中等度、重度に分類されます。進行度合いに応じて、治療法も異なります。
真珠腫性中耳炎の治療法について
真珠腫性中耳炎の治療の基本は、手術による真珠腫の摘出です。手術方法には、以下のようなものがあります。
鼓室形成術
鼓膜の穿孔を塞ぎ、中耳腔の換気を改善する手術です。軽度の真珠腫性中耳炎に適応されます。
乳突削開術
乳突洞(耳の後ろの骨にある空洞)に広がった真珠腫を摘出する手術です。中等度から重度の真珠腫性中耳炎に適応されます。
内視鏡手術
近年では、内視鏡を用いた低侵襲手術も行われています。傷跡が小さく、術後の回復が早いというメリットがあります。
当院では、患者さんの状態に合わせて、最適な手術方法をご提案いたします。手術後は、定期的な経過観察を行い、再発防止に努めます。
真珠腫性中耳炎についてのよくある質問
Q1. 真珠腫性中耳炎は、放置するとどうなりますか?
A1. 放置すると、難聴、耳鳴り、めまいなどの症状が悪化するだけでなく、顔面神経麻痺や髄膜炎といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります。早期治療が重要です。
Q2. 真珠腫性中耳炎は、手術以外に治療法はありますか?
A2. 真珠腫性中耳炎の治療の基本は手術ですが、軽度の場合は、抗生物質や抗真菌薬を用いた薬物療法で炎症を抑えることもあります。しかし、薬物療法だけでは真珠腫を完全に除去することはできません。
Q3. 手術後の注意点はありますか?
A3. 手術後は、医師の指示に従い、定期的な経過観察が必要です。また、鼻を強くかむことや、水泳などの耳に水が入る可能性のある行為は避けてください。
院長より
いおぎ耳鼻咽喉科では、真珠腫性中耳炎の治療に力を入れています。私は日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会認定専門医として、長年、中耳炎の治療に携わってきました。真珠腫性中耳炎は、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
当院では、最新の医療機器を用いた精密な検査を行い、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案いたします。手術が必要な場合でも、可能な限り低侵襲な手術方法を選択し、患者さんの負担を軽減するように努めています。
「耳の聞こえが悪くなった」「耳だれが気になる」といった症状がありましたら、お気軽にご相談ください。皆様の健康な生活をサポートできるよう、スタッフ一同、全力で診療にあたります。
