舌下免疫療法について
東京都杉並区井草にある「いおぎ耳鼻咽喉科」では、スギ花粉症やダニアレルギーにお悩みの患者さんへ向けて、根本的な体質改善を目指す舌下免疫療法を積極的にご提案しています。毎年、花粉の時期になると鼻水や目のかゆみで仕事や勉強に集中できない、薬を飲んでも眠気が強くて困っているという方は多いのではないでしょうか。私たちのクリニックでは、耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医による視点から、患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせたアレルギー治療を行っています。西武新宿線「井荻駅」から徒歩5分の通いやすい立地で、0歳児からご高齢の方まで安心して受診いただける環境を整えています。この治療を通じて、将来的に薬に頼りすぎない、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
舌下免疫療法とは・・アレルギーを根本から見直す治療
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り入れることで、免疫システムをその物質に慣らしていく治療法です。これまでの対症療法(飲み薬や点鼻薬で一時的に症状を抑える方法)とは異なり、アレルギー症状の寛解(かんかい・・病気の症状が一時的あるいは永続的に軽減したり、消失したりすること)を目指せる点が最大の特徴です。
治療方法は非常にシンプルで、1日1回、決まった量の治療薬を舌の下(ぜっか)に置き、数分間そのまま保持した後に飲み込みます。これを数年間にわたって継続することで、体がアレルゲンに対して過剰な反応を起こさないように体質を変化させていきます。当院では、患者さんが無理なく治療を続けられるよう、丁寧な説明とサポートを心がけています。
舌下免疫療法で予防・改善が期待できる症状
この治療を行うことで、アレルギー性鼻炎に伴う不快な症状の軽減が期待できます。具体的には以下のような症状でお困りの方に適しています。
- 激しいくしゃみが連続して出る。
- サラサラとした鼻水が止まらず、ティッシュが手放せない。
- 鼻づまりがひどく、口呼吸になってしまう。
- 目のかゆみや充血、涙目といった眼症状がある。
これらの症状が軽くなることで、日常生活の質(QOL)が大きく向上します。例えば、春先の外出が楽しくなったり、夜ぐっすり眠れるようになったり、勉強や仕事の効率が上がったりといった変化を実感される患者さんが多くいらっしゃいます。長年の悩みから解放される可能性を秘めた治療法といえるでしょう。
対象となるアレルギーの種類
現在、日本国内で健康保険が適用され、舌下免疫療法が行えるのは以下の2種類のアレルゲンに対してのみです。
スギ花粉症
春先に飛散するスギ花粉が原因のアレルギーです。スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、花粉が飛んでいない時期から治療を開始する必要があります。スギ花粉が飛んでいる時期は、免疫反応が過敏になっているため、新たに治療を始めることができません。通常、6月から11月頃までに治療を開始するのが理想的です。
ダニアレルギー(通年性アレルギー性鼻炎)
1年中、家の中に生息するヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニの死骸や糞が原因で起こるアレルギーです。季節を問わず鼻炎症状がある方は、ダニが原因である可能性があります。スギ花粉とは異なり、1年を通していつでも治療を開始することが可能です。お部屋を掃除しても症状が改善しない場合などは、この治療が非常に有効な選択肢となります。
治療の流れについて
当院での舌下免疫療法は、以下の手順で慎重に進めてまいります。患者さんの安全を第一に考えたステップを踏んでいます。
1. 診察とアレルギー検査
まずは問診と診察を行い、本当にスギやダニによるアレルギーなのかを確認します。過去の血液検査の結果をお持ちの場合は、そちらをご持参ください。もし検査結果がない場合は、当院にて採血を行い、特定のアレルゲンに対して陽性反応が出るかどうかを詳しく調べます。
2. 初回投与(院内で実施)
検査で適応があると判断された場合、初回の服用はクリニックの診察室内で行います。これは、服用後に重いアレルギー反応が出ないかを確認するためです。服用後30分間は、院内で安静にしていただき、経過を観察します。当院は感染症対策を考慮した空間設計となっておりますので、安心してお待ちいただけます。
3. 自宅での継続服用
2日目以降は、毎日ご自宅で服用していただきます。服用後5分間はうがいや飲食を控え、2時間程度は激しい運動や入浴、飲酒を避ける必要があります。決められた通院頻度(通常は1ヶ月に1回程度)を守っていただき、体調の変化やお薬の効果を確認しながら治療を継続します。
治療期間と効果の現れ方
舌下免疫療法は、短期間で終わる治療ではありません。体質を根本から変えるためには、最低でも3年から5年程度の継続が推奨されています。
- 治療開始から数ヶ月・・すぐには劇的な変化を感じないことが多い時期です。
- 1年目のシーズン・・例年に比べて症状が軽くなったと感じる方が増えてきます。
- 2〜3年目以降・・多くの方が薬の量を減らせたり、症状が大幅に改善したりすることを実感されます。
すべての患者さんに同じ効果が出るわけではありませんが、およそ8割程度の方に効果があったという報告があります。根気強く続けることが未来の快適な生活につながります。
副作用と注意点(リスク因子について)
比較的安全な治療法ですが、副作用が全くないわけではありません。起こりうる主な副作用を知っておくことは、安心して治療を続けるために重要です。
主な副作用としては、口の中の浮腫(はれ)、かゆみ、不快感、あるいは喉のイガイガ感などが挙げられます。これらは服用開始から数週間以内に起こりやすく、多くは一時的なもので、自然に落ち着いていきます。
非常に稀ですが、重大な副作用として「アナフィラキシー」という激しいアレルギー反応が起こる可能性も否定(ひてい・・その可能性があるということを完全に打ち消すこと)できません。そのため、当院では緊急時の対応についても事前に詳しくご説明し、患者さんが不安を感じることのないようサポート体制を整えています。
また、重症の喘息(ぜんそく)を合併している方や、一部の高血圧のお薬を飲んでいる方は、この治療を受けられない場合があります。これをリスク因子(特定の病気の発症や悪化に影響を与える要素)といいます。事前の診察で、現在のお体の状態や服用中のお薬について詳しく伺いますので、お薬手帳などがあれば必ずお持ちください。
料金について
舌下免疫療法は保険診療で行われます。一般的な費用(3割負担の場合)の目安は以下の通りです。
| 項目 | 費用の目安(3割負担時) |
|---|---|
| 初診時(検査代・診察料含む) | 約5,000円 - 7,000円程度 |
| 再診時(診察料のみ) | 約600円 - 1,000円程度 |
| お薬代(1ヶ月分) | 約2,000円 - 3,000円程度 |
※お薬の種類や調剤薬局での諸費用により、金額は前後します。また、お子様などで自治体の医療費助成制度の対象となっている場合は、自己負担額が少なくなります。杉並区にお住まいの方で乳幼児医療費助成等を受けられている場合は、そちらが適用されます。
舌下免疫療法についてのよくある質問
Q1. 何歳から受けられますか?
A1. 現在、5歳以上のお子様から治療を受けることが可能です。お薬を舌の下に保持し、数分間じっとしていることができる年齢が目安となります。いおぎ耳鼻咽喉科は小児耳鼻咽喉科としての診療にも力を入れておりますので、お子様のアレルギーについてもお気軽にご相談ください。
Q2. 妊娠中や授乳中でも続けられますか?
A2. すでに治療を始めている方が妊娠した場合は、継続することが可能と考えられています。ただし、妊娠中に新規で治療を開始することは、副作用が出た際のリスクを考慮して避けるのが一般的です。計画的な治療をご提案いたしますので、ぜひ事前にご相談ください。
Q3. 効果がない場合はどうなりますか?
A3. 1年程度継続しても全く効果が実感できない場合は、アレルゲンの診断を再考したり、他の治療法(Bスポット療法やレーザー治療など)を検討したりすることもあります。患者さんの状態に合わせて柔軟に対応いたします。
Bスポット療法の詳細については「Bスポット療法(上咽頭擦過療法:EAT)」のページを参照してください。
当院でおこなっている舌下免疫療法の診療について
いおぎ耳鼻咽喉科では、西武新宿線「井荻駅」から徒歩5分という便利な立地を活かし、お仕事帰りや学校帰りの患者さんが通いやすい体制を整えています。舌下免疫療法は長期間の通院が必要となるため、患者さんの利便性は非常に重要だと考えています。
当院の強みは、日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会認定 専門医である院長が、一人ひとりの鼻の粘膜の状態をしっかりと内視鏡などで確認し、的確な診断を行っている点です。単にお薬を出すだけでなく、その時の花粉の飛散状況や周囲の環境に合わせたアドバイスを行っています。
また、待合室の混雑を避け、スムーズに診察を受けていただけるよう予約システムを導入しています。忙しい毎日の中でも、アレルギー治療を挫折せずに続けていただけるよう、スタッフ一同で寄り添ったサポートを行ってまいります。
さらに、当院はバリアフリー対応となっておりますので、ベビーカーでお越しのお母様や、お足元の不安なご高齢の方も安心してご来院いただけます。清潔で開放感のある空間で、質の高いアレルギー診療をご提供することをお約束いたします。
院長より
アレルギーの症状は、本人にしかわからない辛さがあります。「たかが花粉症」と思われがちですが、鼻が詰まって眠れない夜や、常に頭が重い感覚は、生活の活力を奪ってしまいます。私は耳鼻咽喉科の医師として、多くの患者さんがアレルギー症状に苦しむ姿を見てきました。
舌下免疫療法は、そんな辛い毎日を変えるための大きな希望となる治療です。もちろん数年間の継続は必要ですが、その先にある「薬を飲まなくても春を満喫できる喜び」は、何事にも代えがたいものです。当院では、患者さんの不安を解消するために、わかりやすい説明と、些細な体調変化にも気を配る診療を徹底しています。
杉並区井草周辺の皆様にとって、お困りの際に「あそこに行けば安心だ」と思っていただける、温かいクリニックでありたいと願っています。もし、今受けている治療で十分な効果が得られていないと感じているなら、一度私たちのクリニックに相談に来てみませんか。専門医としての知識と経験を活かし、あなたの症状を改善するための最善の方法を一緒に考えていきましょう。
どんな小さなお悩みでも構いません。皆様のご来院を、心よりお待ちしております。
アレルギー性鼻炎の詳細については「アレルギー性鼻炎・花粉症」のページを参照してください。
また、自宅でできる対策については「鼻うがいについて」のページも非常に参考になります。
