メニュー

プールの後に耳が痛い・かゆい?夏に増える「外耳道炎」

[2026.07.05]

夏休みに入り、プールや水遊びの機会が増える季節になりました。この時期、耳鼻咽喉科では「耳が痛い」「耳がかゆい」「耳から汁が出る」という患者さんが増えます。その多くが「外耳道炎(がいじどうえん)」、いわゆる外耳炎です。今回は、夏に増える外耳道炎についてお話しします。

外耳道炎とはどんな病気?

外耳道とは、耳の穴の入り口から鼓膜までの通り道のことです。この部分の皮膚に炎症が起きた状態が外耳道炎です。

次のような症状があれば、外耳道炎の可能性があります。

  • 耳を引っぱったり、押したりすると痛い
  • 耳の中がかゆい
  • 耳だれ(耳から汁)が出る
  • 耳がつまった感じがする、聞こえにくい

お子さまはもちろん、イヤホンを長時間使う大人の方にもよく見られます。

なぜ夏に増えるの?

1. 耳の中が湿った状態が続く
プールや海、汗、お風呂などで耳の中に水分が残ると、皮膚がふやけて傷つきやすくなります。湿った環境は細菌やカビ(真菌)が繁殖しやすい環境でもあります。

2. 耳掃除のしすぎ
「水が入ったから」と綿棒で何度も耳の中をこすると、皮膚に細かい傷ができ、そこから炎症が始まります。綿棒などで耳掃除をする習慣のある方は外耳道炎を起こしやすいことが知られています。

3. かゆくてかいてしまう
かゆみが出ると、つい耳かきや指でかいてしまいます。すると傷が増えてさらにかゆくなる、という悪循環に陥ります。

ご家庭で気をつけたいこと

  • 耳に水が入っても、綿棒で奥までこすらないでください。耳の入り口を軽くタオルで押さえ、あとは自然に乾くのを待ちましょう。
  • 耳掃除はほどほどに。耳あかには外耳道を守る働きもあり、多くは自然に外へ出ていきます。掃除をするなら耳の入り口付近だけ、頻度も週1回程度までが目安です。
  • かゆくても耳の中をかかないようにしましょう。かゆみが続く場合は、我慢せず受診をご検討ください。

こんなときは受診をおすすめします

  • 耳の痛み・かゆみ・耳だれが2〜3日たっても続くとき
  • 痛みが強くなってくるとき、聞こえにくさを感じるとき
  • お子さまが耳をしきりに触る、機嫌が悪いとき

外耳道炎と思っていたら、実は耳あかの詰まり(耳垢栓塞)や、カビが原因の外耳道真菌症だったというケースもあります。これらは治療法が異なるため、耳鼻咽喉科での診察が大切です。

当院での診療について

当院では、外耳道の状態を丁寧に観察し、必要に応じて外耳道の清掃や点耳薬などによる治療を行っています。耳の痛みやかゆみ、耳だれが気になるときは、早めにご相談ください。

関連ページ: 外耳道炎(外耳炎) / 耳の症状について


執筆・医学監修:いおぎ耳鼻咽喉科 院長 三宅 恵太郎
日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会認定 耳鼻咽喉科専門医/日本めまい平衡医学会認定 めまい相談医/日本嚥下学会認定 嚥下相談医
公開日:2026年7月5日
経歴・資格の詳細は「医師紹介」のページをご覧ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME