Bスポット療法(上咽頭擦過療法:EAT)
Bスポット療法(上咽頭擦過療法:EAT)とは、鼻の奥にある「上咽頭」という部位に塩化亜鉛などの薬液を直接塗布する治療法です。いおぎ耳鼻咽喉科は、東京都杉並区井草の井荻駅から徒歩5分の場所に位置し、耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医である院長が、質の高い診療を提供しています。慢性的なのどの違和感や鼻の奥の不快感、さらには自律神経の乱れに悩む患者さんに対し、この治療を通じて健やかな日常を取り戻すお手伝いをいたします。当院は0歳のお子さんからご高齢の方まで安心して受診いただける体制を整えており、バリアフリー設計や予約システムの導入により、通院の負担を軽減する工夫を行っています。なかなか改善しないお体の不調に対し、専門的な視点からアプローチすることで、症状の改善を目指していきます。
Bスポット療法(上咽頭擦過療法:EAT)とは
Bスポット療法の「B」は、鼻の奥にある「万能(鼻)スポット」としての頭文字に由来しています。医学的には上咽頭擦過療法(EAT: Epipharyngeal Abrasive Therapy)と呼ばれ、上咽頭の粘膜に炎症を抑える作用がある塩化亜鉛溶液(or ルゴール)を塗る処置を指します。上咽頭は、鼻から吸い込んだ空気が最初に喉へと流れる中継地点であり、ウイルスや細菌が付着しやすく、免疫機能において非常に重要な役割を果たしています。
この部位は、風邪を引いたときだけでなく、ストレスや空気の乾燥によっても慢性的な炎症を起こしやすい場所です。上咽頭の炎症は、単にのどの痛みを感じさせるだけでなく、神経系や免疫系を介して全身の不調に関与することがわかっています。Bスポット療法は、綿棒や専用の器具を用いて、この炎症部位を直接「擦る(こする)」ことで、粘膜のうっ血を取り除き、自己治癒力を高める効果が期待できます。
Bスポット療法で予防・改善が期待できる病気や症状
上咽頭の炎症を抑えることで、耳鼻咽喉科領域の症状だけでなく、一見関係がないように思える全身の症状に対しても良い影響を与えることがあります。当院では、患者さんの訴えを丁寧に伺い、上咽頭の状態を内視鏡などで確認した上で、この治療が適しているかを判断します。以下に、Bスポット療法が有効とされる主な症状や疾患を挙げます。
鼻とのどの不快な症状
- 慢性的なのどの痛み、イガイガ感、乾燥感
- 後鼻漏(鼻水がのどの後ろへ流れる感覚)
- 鼻詰まり、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)に伴う不快感
- 咽喉頭異常感症(のどに何かが詰まっているような違和感)
後鼻漏の症状については「鼻副鼻腔炎(ちくのう症)」のページを参照してください。また、のどの違和感については「咽喉頭異常感症」のページも詳しく解説しています。
耳の症状
- 耳の詰まった感じ(耳閉感)
- 耳鳴り(耳の奥で音が鳴る)
- 耳管狭窄症や耳管開放症に伴う不快感
上咽頭は耳と鼻をつなぐ「耳管」の出口に近いため、ここに炎症があると耳の不調を招くことがあります。耳の症状については「耳管狭窄症」のページや「耳管開放症」のページをご覧ください。
自律神経の乱れや全身症状
- 原因不明の頭痛、肩こり
- 慢性的な倦怠感(体がだるい)、疲れやすさ
- めまい、不眠、気分の落ち込み
- IgA腎症(腎臓の病気)の補助的治療
上咽頭には迷走神経などの自律神経が豊富に分布しているため、炎症を鎮めることが全身の自律神経バランスを整えることにつながると考えられています。これらの症状は悪化させる要因(リスク因子)が多岐にわたるため、じっくりと治療に取り組むことが重要です。
Bスポット療法の施術について
Bスポット療法の施術は非常にシンプルですが、正確な場所に薬液を届けるためには熟練した技術が必要です。当院では耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医が、患者さんの負担を最小限に抑えつつ、効果的な部位を的確に処置します。具体的な施術の流れは以下の通りです。
具体的な手順
まず、鼻から細い綿棒を入れ、上咽頭の粘膜に塩化亜鉛溶液(or ルゴール)を塗布します。次に、お口の方からも曲がった綿棒を用いて、直接上咽頭の裏側に薬を塗り込みます。処置自体は数十秒から1分程度で終わります。炎症が強い場所ほど、薬がしみて痛みを感じたり、少量の出血が見られたりすることがありますが、これは治療に伴う正常な反応ですのでご安心ください。
痛みと出血の意味
Bスポット療法を受ける際に多くの方が心配されるのが「痛み」です。正直にお伝えすると、炎症がある方は処置中や処置後にヒリヒリとした痛みを感じます。しかし、この痛みこそが炎症が存在する証拠でもあります。治療を繰り返して炎症が改善してくると、徐々に痛みや出血は少なくなっていきます。痛みの程度には個人差がありますが、当院では無理のない範囲で、お声がけをしながら慎重に進めてまいります。
治療の頻度と期間
症状の程度にもよりますが、一般的には週に1回から2回のペースで通院していただき、まずは10回から15回程度を目安に継続することをおすすめしています。数回の処置で効果を実感される方もいれば、少しずつ体調が上向いていく方もいらっしゃいます。患者さんの体調変化を見守りながら、最適な治療計画を一緒に考えていきます。
料金について
Bスポット療法(上咽頭擦過療法:EAT)は、健康保険が適用される診療項目です。通常の再診料や処置料の範囲内で行うことができますので、多額の費用がかかる心配はありません。具体的な窓口負担額については、お持ちの保険証の負担割合によって異なりますが、目安は以下の通りです。
| 項目 | 3割負担の方の目安 | 1割負担の方の目安 |
|---|---|---|
| 初診時のBスポット療法(検査込) | 約2,500円 - 3,500円 | 約800円 - 1,200円 |
| 再診時のBスポット療法(処置のみ) | 約600円 - 1,000円 | 約200円 - 400円 |
※上記はあくまで目安であり、内視鏡検査や他のお薬の処方などがある場合は別途費用が発生します。当院では会計の透明性を大切にしていますので、不明な点があればお気軽にご相談ください。
Bスポット療法についてのよくある質問
Q1. 処置のあとの痛みはどれくらい続きますか?
A1. 炎症の程度によりますが、処置直後から数時間、長い方で半日程度ヒリヒリとした痛みが残ることがあります。また、鼻水に少量の血が混じることがありますが、通常は自然に止まりますのでご安心ください。痛みが強い場合は、食事を少し時間を置いてから摂るなどの工夫をおすすめします。
Q2. 子供でも受けることができますか?
A2. はい、可能です。当院は小児耳鼻咽喉科も標榜しており、お子さんの診察にも慣れています。ただし、綿棒を鼻やのどに入れる処置ですので、お子さんが極端に怖がったり動いたりする場合は、安全を最優先して時期を検討することがあります。まずは一度、ご相談ください。
Q3. 効果がない場合はどうすればいいですか?
A3. 10回から15回ほど続けても全く変化が見られない場合は、上咽頭以外の原因(アレルギーや副鼻腔炎、逆流性食道炎など)を詳しく再検討する必要があります。当院ではBスポット療法だけに固執せず、総合的な診察を行い、必要に応じて適切な検査をご提案します。
Q4. 妊娠中や授乳中でも受けられますか?
A4. 塩化亜鉛溶液を局所に塗るだけの処置ですので、お薬の内服に比べて全身への影響がほとんどなく、妊娠中や授乳中の方でも比較的安全に受けていただけます。念のため、診察前に妊娠の可能性がある旨をお伝えください。妊娠中の方への配慮については「妊娠・授乳中の方へ」のページもご覧ください。
当院でおこなっているBスポット療法の診療について
いおぎ耳鼻咽喉科では、患者さんが「ここに来て良かった」と思えるような、納得感のある医療を追求しています。Bスポット療法においても、単に薬を塗るだけでなく、以下の点にこだわって診療を行っています。
精密な内視鏡による診断
上咽頭は直接目で見ることができない場所にあるため、当院では必要に応じて電子内視鏡(ファイバースコープ)を使用し、粘膜の腫れや膿の付着具合を確認します。患者さんにも画像を見ていただくことで、ご自身の炎症の状態を理解していただき、納得した上で治療を始めていただくようにしています。正確な診断こそが、治療への近道です。
専門医による質の高い手技
上咽頭の形状は一人ひとり異なります。当院の院長は日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会認定の専門医であり、長年の臨床経験に基づき、適切な力加減と角度で処置を行います。「なるべく痛くないように、かつ効果が出るように」というバランスを大切に、丁寧にアプローチします。
総合的なアレルギー診療との連携
上咽頭炎の背景には、アレルギー性鼻炎や花粉症が隠れていることが少なくありません。当院ではアレルギー科も併設しているため、抗アレルギー薬の処方や鼻うがいの指導など、多角的な治療を組み合わせることが可能です。特に花粉症でお悩みの方は「アレルギー性鼻炎・花粉症療」のページも併せてご参照ください。
院長より
最後までお読みいただき、ありがとうございます。いおぎ耳鼻咽喉科の院長、三宅恵太郎です。耳鼻咽喉科の医者として日々多くの患者さんと向き合う中で、検査をしても「異常なし」と言われるのに、ご本人は本当につらい思いをされている症状に多く出会ってきました。その一つの答えが、この上咽頭の炎症にあることが少なくありません。
Bスポット療法は決して派手な治療ではありませんし、多少の痛みを伴うというハードルもあります。しかし、どこに行っても良くならなかったのどの違和感や、長年抱えてきた体の重だるさが、この処置をきっかけに軽くなったという患者さんの笑顔を見るたびに、この治療の大切さを再確認しています。私は耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医として、科学的な根拠に基づきながらも、患者さんお一人おひとりの「なんとなく調子が悪い」という感覚を大切にしたいと考えています。
私たちのクリニックは西武新宿線の井荻駅から徒歩5分と近く、杉並区井草の地域に根ざした医療を目指しています。院内は感染症対策を考慮した設計になっており、予約システムにより待ち時間を最小限に抑えることが可能です。「こんなことで受診してもいいのかな?」と迷う必要はありません。どんな些細な不調でも構いません。まずは一度、私たちにお話を聞かせてください。あなたが毎日を笑顔で過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。ご来院を心よりお待ちしております。
予約のご相談については「WEB予約」のページから簡単に行っていただけます。また、詳しい場所については「アクセス」のページをご確認ください。
